備品・倉庫使用機器始動時負荷率定常時負荷率白熱灯 電熱機器等(抵抗負荷)1倍1倍蛍光灯 水銀灯(ハロゲン負荷)2.1〜2.8倍1.2〜1.8倍ドリル・サンダー等(交流整子モータ)2.0〜3.0倍1.3〜1.6倍水中ポンプ コンプレッサー等(誘導電動機)3.0〜5.0倍1.3〜2.0倍67 電力とは、電気が1秒間にどれだけの仕事をするのか、つまり電気の仕事をする割合を表したもので、単位にワット(W)またはキロワット(kW)を用います。直流の電力は、電力(W)=電圧(V)×電流(A)で求めることができます。交流の場合、直流と異なり、コイルなどを通るとき電圧と電流の間にズレ(位相という)が生じるため、実際に仕事をする電力(有効電力)と実際には消費されることのない無効な電力(無効電力)が発生してしまう為、直流と同じように計算することはできません。発電機の出力は、電圧(V)×電流(A)=VAで示され、一般には、その1000倍のkVAが使われております。kVAとは有効電力+無効電力であらわされる見かけ上の電力のことで皮相電力と呼び、kWを有効電力と呼びます。また、この皮相電力と有効電力の割合を力率と呼びます。そこで、交流の有効電力は、電力(kW)=皮相電力(kVA)×力率※ で算出します。※力率=(有効電力/皮相電力(電圧×電流))×100 (%)・単相交流発電機(一般に単相交流発電機では力率は1.0)・···kW=kVA×1.0・三相交流発電機(一般に三相交流発電機では力率は0.8)・···kW=kVA×0.8①発電機容量算定の目安発電機の容量は、発電機の特性及び動かそうとする電動機の種類・特性により大きく左右されます。使用機器(負荷)の中には「定常時」と「始動時」とで必要とする出力発電機容量の違うものがあり注意が必要です。その中で代表的なものが誘導電動機(モータ)で、ほとんどの機器に使用され一般的なものです。「定常時」とは、たとえば、5kWのコンプレッサーが5kWの仕事をしている状態を、また、「始動時」とは、コンプレッサーが最初に始動する状態をいいます。誘導電気(モータ)の始動時は定常時の6倍以上もの電流が流れ、大きな電力を必要とし、使用する機器によってその負荷が異なります。●発電機の容量(kVAとkW)●発電機容量の選定(使用機器(負荷)に必要な発電機容量) 発電機・使用ケーブルの選定について
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